<医療機関診断名>
慢性関節リウマチ
<症状>
足関節が動かない状態で非常に歩きづらい
当院来院は平成18年11月
通院回数:1/w
<経過>
約20年前にリウマチが発症。
現段階においては、医療機関での受診歴はなし。
<所見・触診>
筋緊張及び圧痛(+++)全身に及ぶ。特に左足関節に関しては、可動が限りなく0に近い。
ご本人の希望としては、階段昇降時〈特に下り〉を何とかしてほしい。他院に(かなりの数)通院するも、症状の改善がみられなかった。という経過と同時に、治療をしてもらえないような常態であった。
加藤としては、そのような困難な状態の中、少しでも症状の改善に役立てるよう努力することを本人と約束する。
<治療内容>
今回の症状に関しては長期スパンを有すると判断し、段階的な治療行なうこととした。
第1段階:
全身の緊張度及び知覚過敏があり、身体に触れることすらできない状態であったため、まずは体幹の緊張緩和に努める。即ち閾値を上げることである。
第2段階:
本人が主訴とする部位(左足関節)に関して、体幹の緊張緩和がなされた時点で、関節周辺に対する治療アプローチを行なう。
この2段階方式の治療方針をプランし実行に移した。
その後、治療回数を重ねるごとに本人の表現から「心地がよい。」言葉が出てきたのをきっかけに、本格的に体幹及び関節周囲の治療を行なうことができている。
現在においては、治療において術者が必要な刺激を与えられるまでに至り、それと同時に足関節の関節可動域が増してきた。
ご本人としての自覚症状としては、天候に左右されるものの足が上がるようになってきて、階段の昇降もできるようになった。当時杖をついていたが、今では補助的に杖を持ち歩いているくらいの症状の改善がみられたことをご報告いたします。
医療機関において膠原病と診断された方の鍼灸マッサージの治療効果は、その症状により、なにをすべきかを按摩・マッサージ・指圧理論に基づく方法、もしくは中医学による、弁証を立て治療を行なっています。
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最後に今回のような困難な症状に対して、確かに術者の卓越した技術が、諸症状の緩和に至るものであるが、痛みを何とかしたいという罹患されたご本人の治療に対するご理解と、足がつらい中、来院していただいたことに対し、我々は改めて治療というものを考えなければならないということを感じる症例報告であった。
現場リポート
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