早いもので手技倶楽部も第7回目まで終了し講義内容もさらに実践的になってまいりました。各会員達も積極的に手技倶楽部で学んだことを取り入れて治療に励んでおります。少し診方が広まったことで、以前から来院されている患者さんや新規の方も肩こり、腰痛などの筋疾患に加え内科的な症状を治療してほしいと依頼が増えてきております。
なぜ中医学は内科的にも効果を発揮するのか・・
「胃下垂を治療してほしい」という依頼を例にご説明します。病院ではあまり問題視されない胃下垂ですが、中医学では内臓一般の下垂症を「気陥(きかん)」という状態ととらえます。その中でも中気下陥とは脾気虚の進行した状態で脾の昇清作用が失調し、胃下垂も「中気下陥」という証で表します。中医学用語ばかり並びわかりにくいとは思いますが、中医学でとらえると胃下垂も立派な治療対象となる訳です。
「中気下陥」の状態とは中気(飲食物の消化、吸収を主る「脾」の気)不足のため全身の気血を行渡らせることができない状態をいいます。その症状は内臓下垂のみならず、下腹部の張り感、息切れ、倦怠、脱力感、頭暈、目暈、食欲がない、胃もたれ、軟便、下痢などがおこりやすい状態といえます。
そのため私達鍼灸師は中気下陥症に対し、脾気を補い気を上に引き上げる穴を用いて治療をおこなってまいります。
病院では異常がないといわれてしまったが、日々つらい症状をお持ちの方ぜひご相談ください。
刺鍼法などは後日掲載してまいります。
【アクセス】
電車:京成線三咲駅より徒歩5分
(お車でお迎えいたします)
お車:京葉道路 花輪インターチェンジより約15分
【住所】千葉県船橋市三咲1-8-8
※移動中や施術中は申し訳ありませんが電話に
でられない場合があります。